コラム

別居中の不倫で慰謝料は請求できる?実際のケースを解説

別居中の不倫とは?

まずは別居の定義

別居とは、夫婦が生活空間を別々にし、

実質的に夫婦関係を維持していない

状況を指します。

これは一般的には

夫婦が異なる住所に

住むことで示されますが

物理的な距離だけでなく

精神的な距離も含まれます。

つまり、同じ家に住んでいても

夫婦関係が終わっている状態が

「別居」とみなされる場合があります。

別居中の不貞行為の定義

別居中の不貞行為とは

夫婦が別居している期間中に

配偶者が他の異性と肉体関係を

持つことを指します。

この場合の「不貞行為」は

法律上の配偶者以外の異性と

性的な関係を持つことを言います。

別居中であっても

婚姻関係が正式に

解消されていない限り

法的には不貞行為と見なされます。

慰謝料請求の基本条件

・不貞行為とその証明

 不貞行為とは、配偶者が婚姻関係外で

性行為に及ぶことを指します。

別居中でもこの行為は

不倫と見なされる場合があります。

ただし、慰謝料請求を行うためには

不貞行為が確実に行われたことを

証明する必要があります。

証明には、配偶者との連絡記録

写真、目撃証言などが有効です。

不貞行為の証拠が明確であるほど

慰謝料請求の成功率も高まります。

・婚姻関係の破綻

慰謝料請求をする際、婚姻関係が

破綻しているかどうかも

重要な要素となります。

婚姻関係の破綻とは

夫婦の関係が実質的に

修復不可能な状態を指します。

別居が長期間にわたっている場合や

夫婦間でコミュニケーションが

全く取れていない場合

婚姻関係が既に破綻していると

見なされる可能性があります。

この場合、不貞行為があっても

慰謝料を請求することが

難しくなることがあります。

別居中の不倫で慰謝料が請求できるケース

・婚姻関係が破綻していない場合

別居中の不倫で慰謝料を

請求できるケースとして

婚姻関係がまだ破綻していない

場合が挙げられます。

別居はしているものの

婚姻関係が継続していると

みなされる場合には

配偶者の不貞行為に対して

慰謝料を請求することができます。

別居自体が婚姻関係の破綻を

意味するわけではありませんので

夫婦の意志や日常生活における

交互のコミュニケーションが

継続しているかどうかが

重要なポイントとなります。

・不倫の証拠がある場合

不倫の証拠がある場合も

別居中でも慰謝料を

請求することが可能です。

例えばメールや通話履歴

写真など、不貞行為が行われている

明確な証拠を持っていることが必要です。

証拠の収集は慎重に行い

一定の法的な基準を満たすもので

あることが求められます。

また、証拠が不十分であった場合には

慰謝料請求が認められないこともあります。

このため、弁護士に相談して

証拠の整理や慰謝料請求の方法を

具体的に検討することが推奨されます。

別居中の不倫で慰謝料が請求できないケース

・婚姻関係が破綻している場合

別居中の不貞行為について

慰謝料を請求する際

婚姻関係が既に破綻していると

見なされる場合

慰謝料の請求は難しくなります。

婚姻関係が破綻していると

法律上「不貞行為」とは認められません。

例えば、長期間にわたる別居や

家庭内での交流が

全く無い場合などが挙げられます。

このような状況では

別居中の配偶者が浮気や不倫をしても

それが婚姻関係の破綻原因とみなされず

慰謝料の請求が困難です。

・証拠が不十分な場合

慰謝料を請求するためには

浮気や不倫の確かな証拠が必要です。

別居中に配偶者が不貞行為をしたとしても

その証拠が不十分であれば

裁判所で慰謝料を

認めてもらうことは難しいです。

証拠として有効なのは

写真やメッセージのログ

第三者の証言等が挙げられます。

しかし、いずれも確実な証拠収集が求められるため

弁護士に相談し、適切な方法で証拠を

収集することが重要です。

証拠が揃わない場合

慰謝料請求の手続きは

難航する可能性があります。

慰謝料を請求する際の注意点

・証拠の収集方法

慰謝料を請求するためには

不貞行為があったことを

証明する確固たる証拠が必要です。

例えば、配偶者が浮気や不倫を

している現場写真や

やり取りのスクリーンショット

メールやLINEの内容などが有効です。

また、専門家の探偵社に調査を

依頼することで、確実な証拠を

得ることも一つの方法です。

ただし、証拠集めの際には

相手のプライバシーを侵害しないよう

注意が必要です。

・弁護士への相談

別居中の不貞行為に対する

慰謝料請求を行う際は

弁護士への相談が非常に重要です。

弁護士は法律の専門家であり

あなたのケースの具体的な状況を把握し

最適なアドバイスを提供してくれます。

特に、証拠が不十分な場合や

婚姻関係が破綻していると

判断される可能性がある場合など

弁護士の助言を受けることで

慰謝料請求の成功率が高まります。

また、弁護士に依頼することで

法的手続きをスムーズに進めることができます。

実際のケーススタディ

・過去の判例

過去の判例を見ると

別居中の不倫に関する

慰謝料請求には様々な

結果が出ています。

例えば、配偶者が別居中に

不貞行為を行った場合でも

その期間中の婚姻関係が

破綻していないとみなされるケースでは

慰謝料が認められた例もあります。

一方で、既に長期間の別居が続き

事実上婚姻関係が破綻していると

判断された場合には、不倫があっても

慰謝料請求が認められないことが多いです。

具体的な事例とその結果

実際の具体的な事例として

Aさん夫婦の場合を見てみましょう。

Aさんは配偶者Bさんと別居を

開始してから6ヶ月後

Bさんが不倫をしていることを知りました。

Aさんは婚姻関係が完全には

破綻していないと感じ

Bさんに対して慰謝料を請求しました。

結果として裁判では、別居期間が比較的短く

まだ婚姻関係が完全に破綻していないと判断され

Aさんの慰謝料請求が認められました。

また、別の事例として

Cさん夫婦の場合があります。

Cさんは配偶者Dさんと2年以上別居しており

この期間中にDさんが不倫をしました。

Cさんは慰謝料を請求しましたが

裁判では長期間の別居が婚姻関係の

破綻を示しているとして

Cさんの慰謝料請求は認められませんでした。

このように、別居中の不倫に関する慰謝料請求は

その状況や婚姻関係の状態に

大きく左右されるため

個別のケースごとに慎重に判断されます。

まとめ

・重要なポイントのおさらい

別居中の不倫に対して

慰謝料を請求する場合

いくつかの重要なポイントを

押さえておく必要があります。

まず、別居中でも慰謝料を

請求できるかどうかは

不貞行為の証拠が揃っていることと

婚姻関係がまだ破綻していないことが

基本条件となります。

もし証拠が不十分であったり

婚姻関係が破綻していると

判断された場合には、

慰謝料の請求が難しくなることもあります。

なお、慰謝料を請求するためには

適切な証拠の収集が不可欠です。

探偵の利用や、自身での証拠収集など

法的に有効な証拠をしっかりと

集めることが求められます。

こちらに関しては弁護士への

相談が非常に有効です。

弁護士は具体的な

法的アドバイスを提供してくれ

どのような証拠が必要か

明確に示してくれるでしょう。

また、具体的なケーススタディや

過去の判例を参考にすることで

自分の状況に似た事例の

結果を知ることができます。

これにより、慰謝料請求の見通しも

立てやすくなるでしょう。

総じて、慎重に準備を進め

必要に応じて、大阪なら弊社コネクト探偵社に

ご相談いただければ

なにかお力になれると思います。

巻き込まれた際は早期に

相談し、進めることが重要です。

もっと見る